このたび、ケニア産コーヒー生豆を輸入し、販売を始めました。
ケニア最高峰のケニア山の麓で農薬や化学肥料を使わずにコーヒーを栽培する旧知の農家さん(Deman Coffee Estate)からコーヒー豆を輸入し、販売を始めました(今回がこの農家さんのコーヒー豆の日本初上陸!)。
農園名:Deman Coffee Estate
地域:ケニア・メルー郡(ケニア山の東側の麓)
標高:約1,700メートル
品種:Ruiru 11,、Batian(アラビカ)
栽培方法:化学農薬や化学肥料を使わない有機栽培(認証なし)
プロセス:アナエロビック(嫌気発酵:60~72時間)・ナチュラル
荷姿:15kg脱気包装
Deman Coffee Estateは、エネルギッシュな若手農家、ムタイ・キニュア氏が所有する農園で、ケニアの中央部、メルー郡にあるンクブ・タウンに位置しています。この農園は、肥沃で水利の良い地域に位置し、この地域では紅茶、コーヒー、酪農が主な経済活動となっています。
キニュア氏は、祖父が経営していたコーヒー農園を引き継いだ、熱心で積極的な若手生産者です。一度は荒れてしまったコーヒー農園を徐々に復興させながら、コーヒーの品質を向上させ、持続可能な農業の新しい技術や加工方法を学んでいます。JICAのプロジェクトを通し、バイオ炭(バイオマスから作った炭)が栄養分と水分を保持し、気候変動への耐性を高めることを学んだ後、2018年にバイオ炭を農園に全面的に施用したパイオニアでもあります。
コーヒー農園はケニア山の麓、約1,700mの高地にあります。ほぼ赤道直下のため、日中の日差しは強くて気温は高くなり、朝夕は涼しいというアラビカ種のコーヒーにとって最適な環境です。
キニュア氏はもともと美味しいコーヒーを作っていましたが、昨年初めてアナエロビックファーメンテーション(嫌気発酵)のナチュラル(コーヒーチェリー付きで天日乾燥)という製法で加工を始めたと聞き、サンプルを取り寄せてみたところとても美味しかったため、まとまった量を船便で輸入することにしました。
先行して使って下さった愛知県豊川市の自家焙煎コーヒー屋さん Bean to gooDayさん のコメントを、許可を得て一部抜粋してご紹介させて頂きます。
「味は、クリームのような濃度、黒糖のような甘さ、苦みよりもボディがしっかりとした印象、口当たりがまろやかと感じました。かなり深く焙煎したので、発酵感や酸の明るさは感じられませんでしたが、もう少し浅く焙煎して、そこら辺を感じられてもおいしいのかなと思いました。
攻めた深煎りにしても、ボディがしっかりして苦さよりもこくとまろやかさが前にくるコーヒー豆だなと思いました。良い豆だとも思います。」
その後頂いたメールによると、お客さんの評判も上々とのことでホッとしています。
私自身、このコーヒー豆は、酸味や華やかさを感じられる比較的浅めの焙煎(1ハゼ直後くらい)で飲むのが好きなのですが、今後深煎りにも挑戦してみようかと思っています。
ちなみに、Bean to gooDayさんはタンザニア産カカオ豆でbean to barチョコレートを作られている関係で、このケニア産コーヒー豆も使ってくださることになりました。
なお、現地の脱気包装前に手作業・機械選別でのピッキングはしているのですが、農薬を使わない小規模栽培のため、どうしても虫食い豆が一定程度出てしまうことはご了承ください。
生豆の小分け販売も今後行う予定ですが、まずは15kgの袋単位での販売です。業務用としてお使い頂くことを検討されている方にはサンプル豆の無償提供も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
#藤野 #藤野良品店 #クラフトチョコレート #ビーントゥバー #カカオ豆 #珈琲 #コーヒー生豆 #嫌気発酵 #ナチュラル #ケニア #バイオ炭 #スペシャルティコーヒー #自家焙煎 #fujino #craftchocolate #tanzania #kokoakamili #cacaobeans #kenya #coffee #anaerobicfermentation #kenya